イボルブ evolv ゼニストZENIST レビュー

2021年6月10日

  • 「ゼニストZENIST」

ゼニスト イボルブ・ジャパン|愛知県豊田市河合町にあるボルダリング用品販売 (evolv-shop.jp)

 

 

  • 履き心地
    ダウントゥもターンインも入っているが、全体的に柔らかいこともあって最初から足に馴染みやすいイメージです。X1に近い履き心地です。ただサイズ感は、いつものイボルブシューズのハーフサイズ上げをお勧めします。私だったらUS9.0でした。開口部はウェットスーツみたいな生地で、フィット感があります。ただ、気を付けて履かないと巻き込んで、ひと手間増えます。ベルクロストラップもあるので、全体的に柔らかいのに、しっかりとした拘束感もあり、ちょうどいいバランスでした。このシューズも全体的に作りが薄いので、素足に近い履き心地です。

 

  • 足裏感覚
    ソールはTRAX SAS 4.0㎜に加え、1.0㎜のミッドソールが搭載されているため、柔らかいシューズではあるが、足裏感覚に少し厚みを感じました。足裏感覚だけで比較すると物足りないかもしれませんが、トラックスラバーも安定のフリクションなので、足は残しやすいです。買ったその日から強傾斜で大活躍します。

 

  • エッジング
    エッジングは不向きです。柔らかいシューズなのでエッジングに期待していないのでいいですが、アグロ、X1に続き、イボルブの柔らかいシューズは何となくエッジに立つと指先が抜けてくる感覚があり、うまく使えないです。フラッグシップ同様、セパレートを採用しているため、土踏まずの可動域が広く、スメッジングの方が良かったです。スメッジングを極めてください。

 

  • スメアリング
    ソールも柔らかくセパレートを採用しているゼニストがスメアリングしやすいと感じました。ただ、トラックスラバーは一皮剥けるまではちょっと弾かれている感じがするので、もうちょっと履かないと信頼できないとも感じました。

 

  • トゥーフック
    何のラバーなのかよくわかりませんが、とにかく効きます。シューズの形状もラバー表面の凸凹もベストです。トゥーの意識が抜けても残ります。

 

  • ヒールフック
    他レビューでも言われている通り、良くはない。ラバーが細くて少し傾けると、ラバーから外れて抜けてしまう。まっすぐ抑え続けられたら十分使える。ちょっとテクニックが必要だけど、もっと悪いヒールのシューズはあると思う。踵のおさまりは良いがヒールも柔らかいので痛い。

 

  • コスパ
    税込み19800円。最近のイボルブは高級志向でなかなか手を出せなかった方もいたでしょうが、2万を切るシューズとしてはかなり高性能なシューズだと思います。

 

  • 総合評価
    私の技術ではスラブ垂壁で上手く使えなかった。そしてヒールもちょっと苦手。コツを掴むのに時間がかかりそう。その他は、かなり使えるシューズ。強壁課題で本気トライをする時のために持っておけば便利な一足。値段も安く、メインのシューズというより二足目で持っていたいシューズ。VXIもヒールは苦手な人も多かったと思います。個人的にはむしろゼニストのヒールの方がまだマシだと思っています。